真っ暗な暗闇の中 集合場所に向かう私と湊 今日に限って満月の月が 私たちをはっきりと照らして 何となく心まで見透かされてしまいそうな恐怖が私を襲う 「お前たち遅いぞ」 教官に言われた一言で さっきまでの出来事が走馬灯のように走り抜けたけれど 隣にいる湊があまりにも平然としているから 私も何事もなかったように その場の空気に溶け込んだ