これは何? 初めての経験に 顔が高揚する 苦しくて 恥ずかしくて 唾液が混ざりあうような音が 耳元で聞こえる度に 何となく身をよじってみるけれど 湊の腕はしっかりと私を捕らえたまま 離そうとはしない それからどのくらいの時間が経っただろうか いつの間にか重なり合っていた唇は離れ 乾いた空気が私の頬をかすめていた