Black Light


心臓が飛び出してきそうなくらい心拍数が上がって

何か言わなくちゃいけない


そう思うのに

湊の瞳がそうさせない



「悠里・・・」



身体の奥底から這い上がって来たような

そんな彼の声を聞いて

全身に鳥肌がたった



過ぎていく時間も忘れて


いつの間にか


私は彼に支配され


美しい瞳に吸い込まれる





気付いた時には



唇と唇が



合わさっていた