次第に祥吾は綾乃を疎ましく思うようになり、そんな祥吾が理解できない綾乃は、更に祥吾を疑った。 「離れて暮らそう」 こうして共に暮らして一年も経たない内に、綾乃が実家に戻る形で、二人の別居生活は始まった。 とはいえ、綾乃は未だに合鍵を持ったままだった。 ローンを払い続けている身では、なかなか転居も難しい。 ならばせめて鍵を変えてしまえばいいのに。 それが出来ないのには、理由があった。