それを聞いた藤堂は、以前ここでそんな話を聞いた事を思い出した。 「あぁ、例の!今日でしたか!へえ、楽しみですね!」 藤堂はまるで縁談がまとまったかのような風に大きく喜んだ。 そして時間を気にしながら、麻美を駅まで迎えに行く用意を始めた妙子に、 「そろそろお暇しないといけませんし、車を出すついでに、麻美ちゃんは僕が駅まで迎えに行きますよ」 と申し出た。