しかし、今ここに命の灯火を弱々しく揺らし横たわる祥吾に対し、こんなにも執着を覚えるのは何故なのか? 意識が戻ったとしても、祥吾が今まで通りに社会生活を営む事など、到底望めないというのに……。 世話をするどころか、実際には二人の生活を支える術など、今の綾乃は持ち合わせてはいなかった。 それ以前に。 祥吾がこうしてただ横になっている今は良いものの、意識を回復したときを思うとそこには祥吾からの絶望的な拒否を予想できた。 それが現実であった。 .