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 一夜明けた土曜日。

 とうに昼を過ぎているというのに、彰人はいまだ敷いたままの布団に横になり、今朝から降り出した雨の音を聞いていた。


「はぁ……」

 酒が残っているわけでもないのになにやらすっきりしない様子で、彰人は先ほどから何度となくため息をもらしていた。