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　この日の就業後、いよいよと言うべきか、ようやく“新人歓迎会”が開かれる事になっている。


　彰人が店をピックアップし、真理江に送信してから１週間。　残念ながらこの間、彰人は真理江と言葉を交わせずにいた。


　というのもその送信の翌日、彰人に返事をよこしたのは、女性陣の幹事だという真理江の同僚、安藤冴子であったからだった。


　冴子は常に彰人が企画する飲み会には参加していた事から 彰人も気さくに話ができる女性であったし、また冴子が幹事を勤めるのもこれが初めてではなかった。

　とはいえ、これはやはり彰人にとっては気落ちのするところであった。