私達はデブに連れられ、武田家へと着いた。


「お~!シュウマチ!!修司と真知子だからシュウマチ!」


…そんなシュウマイみたいな名前は嫌だ…。


「まぁ、あがれや」


叔父さんは私達を家に上げた。


「ジュン!シュウマチが来たぞ」


………『ジュン』?


そこには、あのシェクハラ男がいた。


「おっ!真知子じゃん」


………修司くんはあからさまに嫌な顔してるし…。


「修司、こいつがお前のお母ちゃんのお兄ちゃんの子供。つまりお前のいとこだ」


………いとこ??どうりで似てると思った……。


「ノストラダムスの予言が今頃……」


……え?修司くん、今なんて?


「コイツは大魔王に違いない!!!!」


……マジっすか。


「オイオイ、コイツ呼ばわりかよ。俺は一応年上だぜ」


シェクハラ男はハタチらしい。


「大魔王なくらいだから三百億歳くらい??」


「アホか――――!」


シェクハラ男は修司くんに蹴りを入れた。
そうですよ。アホなんですよ……。


「真知子!こんなアホなヤツと付き合ってんの?」


え……。


「大魔王に言われる筋合いは無いね!」


…いや、大魔王から見てもアンタはアホなんだよ。


「おいおい、お前ら仲良くしろよー」


叔父さんは困った顔をしているが、ちょっと半笑いだ。


「修司。勝負しようぜ。俺が勝ったら真知子とデートさして」


私の意見はナシかい。


「いいとも!」


……受けちゃうんだ。