「真知子ってさぁ、可愛いよなぁ~。俺のタイプかも」


順は修司を見て言った。


「この前、チューしちゃった。オデコだけどね」


「え………」


順は修司の肩をポン、と叩いた。


「じゃあね」


順は去って行った。



「お待たせ…あれ?シェ………順さんは?」


私がトイレから帰ってくると、シェクハラ男はいなかった。


「さぁ?」


修司くんの顔は少し怒っているように見えた。


「…?修司くん?」


「真知子ちゃん、オデコ出して」


…………え?


「あ、うん……」


私は前髪をサイドに分けた。
……もしかして、あの事聞いたのかな?


バァァアッチィィン!!!!


!!


「いったぁ!!」


修司くんは私のオデコにビンタした。


……マジ痛いんですけど…。


「いきなり何??」


私はあまりの痛さに涙目になっていた。


「魔除け!」


……魔除け…?


「悪い虫が寄ってこないように」


……やっぱ聞いたんだ。


「だいたい、真知子ちゃん隙ありすぎ!!この前大和にもチューされてたじゃん!」


………う。


「ごめん……」


そういえば、修司くんに怒られるのって初めてだな…。


「いいよ、もう。魔除けしといたから。……痛かった?」


…かなり。
修司くんは私のオデコをさすった。


「赤くなってるね」


修司くんは私のオデコにキスをした。