私達は、高校三年生になった。
由梨は、委員会の為、帰りが遅くなるらしいので、教室で雑誌読んで待ってます。


「おまたせ~」


「あ~、おつかれー」


「何読んでんの?」


由梨は私の読んでいる雑誌を見た。


「男モンの雑誌じゃん」


そうなんです。私が読んでいるのは男モンの雑誌なんです。


「だってホラ…もうすぐ修司くんの誕生日だから」


私は雑誌をカバンにしまった。


「じゃあさ、今日一緒に修司くんのプレゼント買いにいく?慎二連れて行けばすぐ買えるよ。」


………あんまり慎二くんの意見は参考にしたくないんだけど。


「えーやん行こやー」


「うわっ?何で慎二くんがここにいるの!?」


「潜り込んだ。バレへんかったで?」


慎二くん…また女子高に潜りこんで…。


「じゃあ行こかー俺もちょうど暇やし」


「え…」


そう言って腕を引っ張られ、学校を後にした。


「服とかええんちゃうん?」


「服かぁ…」


なんだかんだ言いつつ、意見を参考にし、服屋へ向かった。
服屋に着いてもなかなか決まらない私。


…どれ買えばいいのですか?


「お姉さん、彼氏にプレゼント?」


店員さんが私に聞いた。


「ぇ…ハイ」


そう言って振り向くと、その店員さんは、修司くんに似ていた。


「おー!丁度ええやん、真知子ちゃん。この兄ちゃん使って修司にあう服探しぃや」


「え?僕使われるんですか?」


そして、そのお兄さんを使って、私は服を選んだ。