運命の日、2月14日。


「修司くん!」


そういえば、私は初めて修司くんの学校に来た。
私が修司くんを呼ぶと周りの生徒が私を見る。


『あれが皆川センパイの彼女かぁ~』
『私もセンパイと付き合いたい~』


おっと?ちょっと優越感です。


「真知子ちゃん」


修司くんは大きなスポーツバックを抱えている。


「…?修司くん、クラブ入ってたっけ?」


「ああ、これは非常食」


修司くんがカバンをあけると大きなスポーツバックに、大量のチョコが!!


「多分、今日遭難しても一年生きられるね」


私はそう思った。


「あ、真知子ちゃん。俺兄弟出来たんだ!」


……エ?ナニいきなり?


「おととい親父入籍してさぁ~。嫁さんは親父の昔の彼女で、親父の子供を黙って産んでたんだって」


「へー…」


「弟と妹が出来たんだ!双子なんだよ。いや、もうなんか嬉しくて…妹の方は交換留学で今会えないんだけどね。嫁さんと弟はこのへんに住んでて、ちょっと前に会ったんだ」


修司くんはとても嬉しそう。


『だからぁ!数は俺の勝ちだって!!』


……?公園から声が…


『でも俺のはほとんど本命だもん!数より気持ちだよ!!』


………智也だ。


友達とケンカかなぁ…?
私は心配そうに覗き見る。