「俺、10歳の時」


………………10歳!???


唯一童貞じゃなかったのは、修司だった。


「10歳!?10歳で!!???マジで!????」


テンションが上がった。だって聞きたい年頃だもーん。


「相手は??」


皆布団から出て修司のもとへと集まった。


「父の恋人…」


「オヤジの恋人!!!」


「うわっはぁー!!」


そこにいた俺(慎二)含んだ五人、はテンションが最高潮に。


「お前マジ最高!!」


五人は修司を指差して言った。
その日から、その五人と修司とマブダチになった。


(そんな理由!?)


「大体こんなもんかなぁ?」


真知子はあっけにとられていた。


………ありえない…てか童貞捨てた話とか別に関係ないじゃん!?


「人を信じることを思い出させてくれたのは親友の慎二くんの存在だった。」


……そんな補足もいらない。
それよりも気になることが。


「慎二くん。」


「ハイ?」


「なんでナレーションが標準語だったの?」


「え」


「俺は、ただカッコ良く言ってみたかっただけだったんだ―……。」


………あ、そう。


「真知子ちゃん、冷たいっ」