被害妄想彼氏

俺は、真知子ちゃんが好きだ。初めて会った時から。


「も~、どうやったらこんなに泥だらけになれるの…」


真知子ちゃんはタオルで俺の顔を拭いた。
俺と真知子ちゃんは目が合った。そのまま、俺達はキスをした。



「真知子」


俺がシャワーを浴びている間、脱衣所でおばあさんと真知子ちゃんが話している。


「真知子、アンタ顔赤いぞ」


「え、そう?」


「真知子、アンタの彼氏は変わったやつじゃの。……でも、良い子じゃ」


「へへ、そうかな」


「ん?この赤いのはなんじゃ?」


おばあさんは俺が脱いだ服を手にした。


「………ふんどし?」



(勝負事にはふんどしだからね)