おばあさんは和室にいた。
「修司くん。いらっしゃいな」
おばあさんが手招きして俺を呼んだ。
俺はおばあさんの前に敷かれていた座布団の上に座った。
「はあ~。アンタほんとにイケメンじゃねえ」
…おばあさんは『イケメン』という言葉をよく使うな…
「今朝あげたアメじゃがまたあげるわい、ほれほれ」
おばあさんはまた、大量のアメをくれた。
……なぜそんなに親切に…
は、待てよ。実はおばあさんは俺と真知子ちゃんが付き合ってるのを知っていたんじゃ…?
本当は反対なんだ!
それでアメをたくさん食わせて俺を糖尿病にさせる気なんだ!!
そして見舞いにもアメを持ってきて、一生糖尿病生活を俺に送らさせて、デートもできない体にさせる気なんだな!
俺は、そう判断した。
「すみませんが、お返しします」
俺がそう言うと、おばあさんは少しびっくりしていた。
アメが俺の手からポロポロと落ちた。
「俺、真知子ちゃんと別れるつもりはありませんから」
「え、アンタ何いっとるんじゃ?」
「言わなくても分かっています。おばあさんは僕と真知子ちゃんが付き合うのには反対なんでしょ?」
「?」
おばあさんは首をかしげた。
…とぼけたって無駄なんだ。俺はもう分かってしまった。
「勝負に勝ったら、お付き合いを認めてもらっていいですか?」
(……なんの勝負じゃ?)
「修司くん。いらっしゃいな」
おばあさんが手招きして俺を呼んだ。
俺はおばあさんの前に敷かれていた座布団の上に座った。
「はあ~。アンタほんとにイケメンじゃねえ」
…おばあさんは『イケメン』という言葉をよく使うな…
「今朝あげたアメじゃがまたあげるわい、ほれほれ」
おばあさんはまた、大量のアメをくれた。
……なぜそんなに親切に…
は、待てよ。実はおばあさんは俺と真知子ちゃんが付き合ってるのを知っていたんじゃ…?
本当は反対なんだ!
それでアメをたくさん食わせて俺を糖尿病にさせる気なんだ!!
そして見舞いにもアメを持ってきて、一生糖尿病生活を俺に送らさせて、デートもできない体にさせる気なんだな!
俺は、そう判断した。
「すみませんが、お返しします」
俺がそう言うと、おばあさんは少しびっくりしていた。
アメが俺の手からポロポロと落ちた。
「俺、真知子ちゃんと別れるつもりはありませんから」
「え、アンタ何いっとるんじゃ?」
「言わなくても分かっています。おばあさんは僕と真知子ちゃんが付き合うのには反対なんでしょ?」
「?」
おばあさんは首をかしげた。
…とぼけたって無駄なんだ。俺はもう分かってしまった。
「勝負に勝ったら、お付き合いを認めてもらっていいですか?」
(……なんの勝負じゃ?)


