被害妄想彼氏

「初めまして。真知子さんとお付き合いさせていただいてます。皆川 修司といいます」


「あらまっ。やだあ、男前じゃないの~真知子、アンタやるじゃない!」


真知子ちゃんのお母さんは真知子ちゃんにウインクして言った。


「もーいいでしょ」


真知子ちゃんはお母さんを押し出した。


「なんだい。騒々しいね」


「…あ。」


そこには、今朝会ったおばあさんがいた。


「アンタは今朝の…」


おばあさんは口を開いた。


「おばあちゃん、修司くんの事知ってるの?」


…真知子ちゃんのおばあちゃんだったのか。


「知ってるというか、この子、今朝痴漢にあっとったんじゃ」


「痴漢に!!」


皆は口を揃えて言った。


「最近は男でも痴漢にあうってきいてたけどな~。ある意味武勇伝やな」


慎二をほって、真知子ちゃんの部屋に向かった。


「この数字が指数だから…」


俺が真知子ちゃんと由梨さんに勉強を教えてるのに、慎二は寝転んで漫画を読んでいる。


「アヒャヒャヒャヒャ」


でもこう見えて慎二は学年トップの秀才だ。


「お邪魔しまーす。オヤツどーぞー」


真知子ちゃんのお母さんが、ケーキを持ってきてくれた。


「修司くん。おばあちゃんが呼んでたわよ。」


真知子ちゃんのお母さんにそう言われ、俺はおばあさんのもとへ向かった。