「海~」


私は買いたてのビキニを着てきた。


「うわ~焼けそう…手」


色白の由梨の水着は黒ビキニ!


……エロいな。


「真知子ちゃんジュース飲む?」


修司くん、あなた意外に筋肉ついてんのね!
ちょ、ちょっと鼻血出そう…って、私はおっさんか!


「ありがとう」


私は笑顔でジュースを受けとったが、顔が火照った私は海で泳ぐことにした。


「うわっ! つめたっ」


夏はこれだな~と感じつつ、海に浸かっていた。


「うわあああああ!!」


…修司くんの声。ャな予感。


「慎二! お前どうしたんだ! 病気か!?」


こんがり焼けた慎二くんを見て、修司くんは病気だ、と言い放つ。


「そうだ…悪性のくらげに刺されて…俺はもう長くは生きられない」


…慎二くんものるなって!!


よく見ると、私も少し焼けていた。


嫌な予感がする…
私の予感は的中し、修司くんはこちらに近付いてきた。



「真知子ちゃんもくらげに刺されたの??」


修司くんは私に近付くなりそう言った。


「くそう、一体どうすれば…」


いや、別にどうもしなくていいです。


……ん?


後ろでたまたま由梨と慎二くんがチューしていた。
お前らなにやってんだよ…公共の面前で。


「そうか、毒を吸い出せばいいのか。」


………ぇ?


「真知子ちゃん!」


「え、ちょっとちょっと」


私の抵抗も虚しく、修司くんの口は私の口にぶつかった。
ちょ、ちょっと修司くん。舌入ってます。


「これで大丈夫だ。」


…大丈夫じゃねぇよ!
私のファーストキスをこんなしょーもない事で奪われるなんて。


私は混乱と暑さで倒れてしまった。


「真知子ちゃん!??」


カムバック、私のファーストキス。