被害妄想彼氏

私達は、修司くんを発見した。


「修司くん!」


ビクッ


「僕に構わないで下さい!」


修司くんは再び逃げようとした。


「……逃げるんや……………………クッ」


狭子の言葉に、修司くんは立ち止まった。


「…逃げても何も……変わらへん…アナタは、記憶を戻す事を考えへんと………」


おお。狭子。マトモな事言った……


「まぁ…思い出したくないやろな……この女に…酷い事…されてんから………」


え?私?


「真知子さんが!!?そんな人だったなんて!!」


オイ。信じんなよ。


「そう……アナタが記憶喪失になったんは…この女が道頓堀川に…突き落としたから…………ククク……」


「狭子さん?何言ってんの??」


「真知子さんは……とんだアバズレ女だったのか―――――!!」


ハァ?アバズレ??


「その色香で俺を騙し、飽きたから俺を捨てようと思って川に突き落としたんだな!!」


なんだソレ!!


「修司くん?何言ってんの」


私は修司くんに手を伸ばした。


「触らないでくれ!!」


私の手は、弾かれた。


……………。


「あっそ。じゃあ勝手にすれば。」


私なんかより、狭子の事を信じるんだ。


もう知らない。


ふ――――んだ。