食事を終え、大通りまでの道を聞き、二人は家を出た。

薫が見送りに出てきた。


「すいません、なんか色々と。また、お詫びに来ます」


上半身裸の三澤が深々と礼をした。

手には、シチューまみれになった服を持っていた。


「……えぇ、お待ちしております」

「ほら、行くぞ。長倉」

「はい……」

「それでは、ごちそうさま」

「……ごちそうさまでした」


長倉は渋々その家を後にした。