「いただきまーす!」


三澤の目の前には、なかなかな食事が並んでいた。


「うわ、うまっ!さすがは、料理研究家」

「ま、お上手ですね」


応えたのは、おばあさんの息子の嫁だった。

運のいいことに、おばあさんは元・料理研究家で、息子の嫁も料理研究家だった。


「ちょっと三澤さん、行儀が悪いですよ」

「うるへー!お前は食うな!そのコロッケはもらった!」


三澤は、長倉の皿からコロッケを奪い取った。


「な、何してんですか!大人げない」

「うっさい!お前は食べずに死ぬがよい!コロッケに飢えて死ね!コロ死ね!」

「何ですか、それ!?」