「桃恵ー!!」 「……。」 「おーい!!」 「……。」 「もーもーえー!!」 「わっ!!ビックリした…。」 亜矢乃に耳元で、多少大きい声で名前を呼ばれて驚いた。 「何ボーッとしてんの。もぅ、放課後だょ!」 「まじっ?!」 一日中ずーっと、聖人にどうやって告白しようか考えていた。 「聖人が、下駄箱で待ってるって。」 「何で??」 「さぁ??一緒に帰りたいんじゃない??」 「えっ…。」