美々ちゃんとケンちゃんが出ていった後、懐かしい人は入ってきた。
「絢音ちゃん…!」
「沙羅……!!」
アメリカから、わざわざこの日の為に日本に帰国してくれた。
「絢音ちゃん…すごく綺麗だよ」
「ありがとう…沙羅」
沙羅は、アメリカに帰ってから、何度かメールをくれた。
最初は謝罪のメールばかりだったけれど
自然とわかり合えるようになって
お互いの話しをたまにメールでやりとりしていた
「沙羅もそろそろ…?」
「うん…日本に帰国する前にプロポーズされちゃった」
「ホント?おめでと〜!」
「ふふっ…今日の主役は絢音ちゃんなんだからね!」
「はーい」
沙羅はアメリカに帰ってから、もう一度歌うことを諦めなかった。
今は、アメリカの高級レストランで歌を歌ったり、昼間はボランティアで子供たちに歌やピアノを自分の家で教えているんだって。
そして、レストラン経営者の男性とずっと付き合っていたんだけど、プロポーズされたと聞いた。
「絢音ちゃん、結婚おめでとう…!」
「うん…次は沙羅の番だね」
「ふふっ…蒼と幸せにね」



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)