朝、いつものように学校へ向かう途中、前の方に絢音先生の姿が見えた。




元気で明るくて


島の人たちに気さくに話しかける絢音先生。




うわ…っ!

危ない……っ




また石につまづいて、転びそうになっている絢音先生。




おっちょこちょいだし


とてもお父さんと同じ26才には見えないほど


子供みたいな人だけど




だけど憎めないのは




絢音先生がとても一生懸命だからかな。




逆上がりが出来ない子に

ずっと付き添って




一緒になって逆上がりやってたし…




掃除の時間になると


生徒たちと一緒に掃除しだすし…




普通は先生はやらなくていいのに…




宿題を忘れてただ怒るんじゃなくて


忘れた理由も、生徒の話しもちゃんと聞いてくれる。




でも拓真みたいに、ただ宿題をやる気ないっていう生徒には怒ってるけど




でも怒る中にもちゃんと愛があるってわかるような人。




体育の時間も絢音先生は生徒に交じって本気だし




運動神経がそんなに良くないみたいで


本当に一生懸命だけど




そんな絢音先生見てるとなんか笑顔になれる。




真っ直ぐで


優しい想いが伝わってくる。




それが絢音先生の魅力なんだろうね。




「絢音先生…っ!」




後ろから大声で叫んだ。




「愛空〜!おはよ〜っ!!」




絢音先生は笑顔で振り返って、子供のように手を思い切り振っている。




本当に可愛い人だなぁって思う。