幼なじみ〜first love〜

俺は背を向けたままの絢音の腕を掴んだ。




「ここで…いいの」




「絢音………?」




絢音は俺の身体にしがみついて言った。




「…ごめんね、蒼…」




「ん……?」




「蒼の体調のこと、もっと早く気付くべきだった」




「何だよ…ただの過労だって先生が…睡眠不足だったし……もう元気だぜ?また頑張るよ」




「もう…無理しないで」




「絢音………?無理してねぇよ俺」




「その生活のどこが無理してないって?」




絢音は、俺の服をギュッと力強く握りしめた。




「このままじゃ、ダメになる…蒼もあたしも……」




「なに弱気になってんだよ……絢音」




絢音は、そっと俺の身体を離した。




「パパもママも許してくれない…毎日、蒼来てくれるけど」




「俺は諦めないよ」




「蒼には、もっと自分を大事にして欲しい」




「絢音…何が言いたいんだ…?」




絢音は昨日から


いや俺が倒れた時から?




そのつもりだったんだな