俺はずっと

ひとりぼっちやって




そう思ってた




幼い頃に親が離婚して




仲良しだった双子の弟

智也は




病気になり




海に消えた




小学5年生やった








母親に引き取られた俺は




いつも母親に心配をかけた




悪いこともたくさんして




苦労ばかりかけたせいで




母親は俺のせいで死んだ








すでに再婚していた父親に




助けを求めた




新しい家庭を守るために




父親は俺を捨てた








友達なんかいらなかった




女なんか誰でもよかった








俺は何の為に生きてるんやろ?




こんな無意味な命




いつ死んだってかまへんって




思ってた








ずっと自分の不運を




人のせいにして




生きてきた……







――…絢音たちに出逢うまでは