教室に戻ると、クラスメートたちがジロジロとあたしを見ていた。




何も悪いことしてないけど、みんなの視線が痛かった。




うつむいたまま、静かに席に座る。




あれ…?




なんだろう…?




机の中に一枚の紙切れが入ってた。




“水嶋 蒼のそばから 消えろ!”




胸がギュッと苦しくなった。




「絢音…っ」




蒼が、あたしの席にやってくる。




「えっ?な、なに…?」




あたしは、見つからないように紙をくしゃくしゃに丸めて隠した。