ベッドの上で、遊也くんはそっと優しく包み込むように私を抱きしめてくれた。 「ありがとう…こんな私を抱き締めてくれて」 「沙羅はもっと強くなれるはずや…」 真っ暗な世界から 連れ出してくれたのは あなただったよ なのに…あなたは いなくなってしまうの…? 彼にどうか… 時間を与えてください ほんの少しでもいいから…… 一分でも 一秒でもいい 少しでも……長く……―――。 彼を大切に想う人たちの為にも……