幼なじみ〜first love〜

私はずっと



蒼の心の闇を

知ってた




だから

混乱して



頭も心も
ぐちゃぐちゃになること



わかってた



その“病”に私はつけこんだ



手段なんか選ばない



最低でも、罵られても、何でもよかった



私は

蒼がいなくなることだけが



ずっと怖かった




「…蒼……愛してる…」




私がそう言うと、蒼は私の身体を強く抱き締めた。




冷たい北風に吹かれながら、私たちはビルの屋上の上で…




星も見えない夜空の下で…




願っていたんだ…――。






怯えながら


夜を越えるのは



涙を流す毎日は



もう疲れ果てたの



幸せになりたいと


願うことは



悪いことなの……?



私だけが弱くて


私だけが悪いの?




ねぇ…誰もが

自分の幸せを願うでしょ…?




この真っ暗な世界で


希望を持つことは許されないの…?






間違ってると言うなら


誰か正しい答えを




教えて……




いますぐに助けて……






――…ねぇ


あなただけは


私の気持ちを受け止めて


叱ってくれたね




あなたがいなかったら


私は過ちを

犯したままだった



あなたは本当に


いなくなってしまうの…?



時間は…

止まってくれないの…?




タイムリミットは


あと………




どれくらいなの……?