「俺のせいなのか…?俺のせいで…絢音はこんなひどい目に遭ったのか…?」




俺は、震える拳をギュッと握りしめる。




「そうは言ってない……ただ、守りたいならちゃんと守れよっ!中途半端なことしてねぇで、俺の女に手出すなって…ちゃんとバリア張っとけ!」




俺の女……




幼なじみとしてじゃなく


一人の女として




絢音を守らなきゃいけない…




「行ってこいよ…保健室…。絢音っちのこと心配だろ?」




ケンは、俺の背中を押しながら、教室の外に出した。




「あぁ…行ってくる」




ケンは、いつも冷静だ。




俺と違って…




俺は何でこう…暴走しちゃうんだろう




絢音のことになると




俺は自分でも




歯止めが利かないんだ




ちゃんと…守るから




ごめんな…絢音