この世界には

変えられないモノが
たくさんある



歩いてきた道

傷ついた痛みも



そして
遠回りして


すれ違いばかりで



大切なキミさえも


手を離した




臆病だった自分


何もかもから

目を背けてきた




自分が傷つくのが

怖くて


誰かを傷つけるのが

耐えられなくて




逃げてばかりだった俺




キミを失うくらいなら


俺は何もかも捨てて




キミを守りたい




絢音がいるから


俺は……―――




愛する意味も


生きる意味も




絢音のそばで

感じたい




この世界には変えられないモノばかりだけれど




行く先に

道は見えなくとも




俺は

絢音の手を離さない




誰よりも絢音を

好きだから……――。




俺の胸の中で、すすり泣く絢音…俺はそっと絢音の髪を撫でた。




「……っく…っ…蒼…ごめ…っ…」




「我慢すんな…泣かせたのは俺だから…」




「もぉ…自分のこと…責めないで……」




どんな時も

絢音は自分より



俺を想ってくれる



強くなるよ


絶対に




絢音を幸せにしたいから




これからの何もかもを


乗り越える勇気と強さを




神様……




絢音と想い合えたことを




俺は運命だと信じたい