幼なじみ〜first love〜

――……それから3日後。




美々ちゃんとあたしは、、大学構内にあるカフェで冬休み前に提出するレポートに取り組んでいた。




「絢音…終わりそぉ?」




「終わんなぁ〜ぃ!」




2人でカフェラテを飲みながら、必死にレポートを書き続ける。




でもあたしは、美々ちゃんと過ごすこういう時間がすごく好きだった。




大学生活の中で、いい思い出になるのは、きっと美々ちゃんとのこういう穏やかな時間だと思う。




美々ちゃんがあたしの視線に気付き、ペンを止めた。




「なぁに?」




「ん?ミミちゃんと出逢えてよかったなって思って…」




「急にどうしたの?でももう絢音と出逢って7年も経つんだね…いろんなことあったね…」




「…うん」




「ていうかさ、絢音中学の頃から背、伸びてないんじゃない?」




「バレてた?牛乳けっこう飲んでみたけどダメだったね」




テーブルの上の携帯が振動した。嫌な予感がしたけど、やっぱりそうだった。




「絢音…?浮かない顔してどしたの…?」




メールは沙羅からだった。




《あの件、遊也くんに話した?って言っても、もう4人で予約しちゃったけど♪》




この前、沙羅とパスタ屋でご飯を食べた時に、勢いで約束をしてしまっていた。




《キャンセルはナシだからね!クリスマスだから予約取るの大変だったんだよ♪2人が行かなかったら、私たちも泊まれないからね〜》




「……ミミちゃんってクリスマスの予定もう決まった?」




「クリスマスは、ケンと一泊温泉旅行。宿取るの大変だったんだからぁ」




「だよね〜っ…どぉしよ……」




美々ちゃん&ケンちゃん
カップルに代わりに行ってもらおって思ったけど…




ダメかぁ……




遊也に何て言えばいいんだろ……




クリスマスまであと

もう少し……―――