泣きながら走った
寒い夜の真っ暗な道を走った
ごめん…ごめんね
遊也……ごめん
あたしが謝る度に遊也を傷つけてたなんて
あたし甘えてた
ううん…違う
あたしはやっぱり
遊也を利用してただけなんだ…
いつも遊也は
優しかった
ただ黙って
髪を撫でてくれて
抱き締めてくれて
“好き”と言ってくれた
“愛してる”って…
何度も何度も……
あたしが眠りに就くまで
遊也は絶対に
先に眠らなかった
あたりまえになってた
君からの愛
あたし…利用してただけ
遊也…泣きそうな声だった
ずっと傷つけてた
ずっと…遊也を
あたしはずるい…
泣いていいのは
あたしじゃないのに……
でも涙が止まらない……―――。
「絢音っ…!!」
あたしの名前…呼ばないで
「…絢音…っ……」
「…どぉして……どぉして追いかけてくるの……?」
後ろを振り向くと同時に、強くキツく抱き締められた。
「何で…俺から離れようとすんねん…」
「…今まで何度傷つけた?あたし何回裏切った?遊也を傷つけたくないのに、傷つけてちゃうんだよ…」
「謝んなって…言っただけやんか……」
「もう…限界だよ…あたしたち……」
涙が止まらなくて
声が震えてて
きっと…泣きたいのは
遊也なのに
あたしは…一体
どうしたいんだろう
この腕さえも
振りほどけない
ずるい
弱い
大嫌い…自分が
もう…わかんない……
寒い夜の真っ暗な道を走った
ごめん…ごめんね
遊也……ごめん
あたしが謝る度に遊也を傷つけてたなんて
あたし甘えてた
ううん…違う
あたしはやっぱり
遊也を利用してただけなんだ…
いつも遊也は
優しかった
ただ黙って
髪を撫でてくれて
抱き締めてくれて
“好き”と言ってくれた
“愛してる”って…
何度も何度も……
あたしが眠りに就くまで
遊也は絶対に
先に眠らなかった
あたりまえになってた
君からの愛
あたし…利用してただけ
遊也…泣きそうな声だった
ずっと傷つけてた
ずっと…遊也を
あたしはずるい…
泣いていいのは
あたしじゃないのに……
でも涙が止まらない……―――。
「絢音っ…!!」
あたしの名前…呼ばないで
「…絢音…っ……」
「…どぉして……どぉして追いかけてくるの……?」
後ろを振り向くと同時に、強くキツく抱き締められた。
「何で…俺から離れようとすんねん…」
「…今まで何度傷つけた?あたし何回裏切った?遊也を傷つけたくないのに、傷つけてちゃうんだよ…」
「謝んなって…言っただけやんか……」
「もう…限界だよ…あたしたち……」
涙が止まらなくて
声が震えてて
きっと…泣きたいのは
遊也なのに
あたしは…一体
どうしたいんだろう
この腕さえも
振りほどけない
ずるい
弱い
大嫌い…自分が
もう…わかんない……



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)