幼なじみ〜first love〜

アパートのベランダに出て、夜空の星を見上げた。




「神様…もし私の声が届くのなら、パパに伝えてください…――」




胸の前で手を組み、願った。




今はもう…星になってしまったパパへ………




私は夢を

あたりまえの幸せを




願ってはいけないのですか…?




神様は不公平です




人は皆、自分の幸せを願うのに…




誰もがあたりまえの幸せに気づいていなくて…




自分は不幸だと嘆いてる……




私はただ…あたりまえの幸せが欲しいだけなのに……




私には“普通の幸せ”が贅沢なんですか…?




神様が不公平でも




私は諦めません




投げ出したり

逃げ出したり




絶対にしません




夢は叶えるモノです




“あたりまえの幸せ”を

手に入れる為なら




悪女にも

馬鹿者にも


何にでもなれます




神様…どうか


壊さないでください……




私の


“幸せ”は

“夢”は

“生きる意味”は




これしかないのです……