“あの女の子だれ?”
“絢音ちゃんだよ。あたしゼミが一緒だから”
“彼氏ちょーヤバい!カッコよすぎる〜いいなぁ〜”
“まぢタイプなんだけどぉ!”
周りが騒ぐ中でも、遊也はあたしを離さない。
「んふふ…ラブラブね。あんたたち」
美々ちゃんは、こぼれたジュースを拭きながら、あたしたちを見てイタズラに笑う。
「美々っ!久しぶりやん…」
遊也は、やっとあたしの身体を離した。
「さっきからいたけど?遊也は絢音しか見えてないもんね?場所をちゃんと、わきまえなさいよ…ったく…」
美々ちゃんは、遊也の腕を軽く殴った。
「なぁ美々…絢音持ってってええ?」
「どぉぞっ」
笑顔で答える美々ちゃんを見て、遊也はあたしの腕を掴み歩き出す。
「ちょっ…遊也っ!あたしまだレポートが…」
「絢音の分もやっとくから、楽しんでおいでーっ」
遊也は美々ちゃんに手を振り、その場であたしの身体を軽々と持ち上げた。
「な、何すんの?恥ずかしいから…やめてーっ!」
そりゃあ皆見るよ…
大学内でお姫様抱っこされてんだもん……
かなり目立つって。
「ほんなら…おとなしく、俺について来るんやな?」
イタズラに笑う彼を
やっぱり憎めない
可愛いい人



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)