幼なじみ〜first love〜

君なら

どちらを選ぶ……?






俺と絢音は

残酷な運命だと知った




本当の愛とは…

なんなのか…?






愛する人の幸せを願い

離れるのが愛なのか…?




何があっても

愛する人のそばにいるのが愛なのか…?




それがどんなに

残酷な運命だとしても………―――






………絢音




どっちが正しいかなんて


俺…わかんねぇよ






部屋の窓から見えた夜空には




ふたつ星が輝いていた……




幼い頃に、絢音が名前をつけた




『右が“蒼”で左が“絢音”ねっ…!』




孤独だった俺に

笑顔をくれた君




『皆いなくなっても絢音がそばにいてあげるっ』




何も知らない俺に

愛を教えてくれた君




『あのふたつの星みたいに、何があっても…ずっと一緒だよ』




幸せを教えてくれたのは

君だった






だから俺は

絶対に

絶対に




絢音に幸せになって欲しい…――。