幼なじみ〜first love〜

車から、遊也が降りてくる。




「俺がちゃんと送ってくから、心配せんでええよ…」




遊也は、俺から絢音を抱きかかえて、奪った。




「遊也…何でここに…?」




遊也に抱きかかえられながら、絢音は言った。




「まぁ…そやな。俺がスーパーマンやからかな…」




遊也の冗談に、絢音が微笑む。




「あとは心配すな…蒼。絢音のことは、俺が責任持つから…」




「あ…あぁ……頼むよ、遊也…」




遊也に抱きかかえられたまま、絢音は俺を見つめた。




「…蒼…っ」




小さな声で、絢音が俺の名前を呼んだ。




「…あたしたちが…兄妹じゃなくてよかった…」




「……うん」




「本当はずっと気になってた…だって兄妹だったら今まで愛し合ったことも、全部が罪になっちゃうから……」




「…………兄妹じゃないって言ってんだろ…?」




「うん………。じゃぁ…元気でね……」




遊也は、絢音を車に乗せ、ドアを閉めた。




「蒼……ほな…元気でな……」




そう言って遊也は、絢音を乗せた車を走らせた。






俺と絢音は

兄妹なんかじゃない……




俺が知った真実は




もっと

残酷な事実だった




そうだ…忘れちゃいけない




俺は

絢音を愛してはいけない




決して

罪を忘れてはいけない




俺は絢音に

幸せになってもらいたいから……




遊也……

おまえが来てくれなかったら




危なかった…俺

自分で自分を止められなかった




絢音を……頼むよ……―――




絢音……


もう一度逢えて




本当によかった……