幼なじみ〜first love〜

絢音の後ろ姿を追いかけ、俺は絢音の腕を掴んだ。




「蒼…?」




「こんな夜中に…どーやって帰んだよ?終電もさっき…」




「大丈夫…なんとか帰るよ。タクシー通ったら乗るし…」




絢音は、笑顔で俺の手を振りほどいた。




「危ねぇだろ…?送ってく…」




「いいって…大丈夫だから。もう…あたしのことは心配しないでっ」




「ほっとけねぇよっ…!こんな夜中に女ひとり歩いてたら…危ない目に遭うに決まってんだろーがっ!」




「…蒼……?」




自分でも

わかっていた




頭の中と心の中が




矛盾していることを…




「あ…っ…いや…違う…」




「ねぇ…最後にひとつだけ聞かせて?」




絢音は、俺の目を真っ直ぐに見つめた。




「…17才のあの別荘から、事実は止まったまま…。ねぇ…蒼、あたしたち…本当はどぉだったの…?」




「……何が?」




「あたしたち…兄妹だったの…?」