幼なじみ〜first love〜

「…絢音……」




「でも…蒼がそう決めたなら、それが運命だって蒼が言うなら…あたし…従うよ」




絢音は、自分で涙を拭った。




「あたし…蒼が幸せならそれでいい。蒼が幸せなら、あたしも幸せだから…」




予想していなかった絢音の言葉に、俺は動揺していた。




「もう…逢いに来たりしない…。これで最後にするね…。沙羅さんと幸せにね…」




「……あぁ」




「バイバイ…蒼っ!大好きだったよ…本当に…これで…バイバイっ!」




絢音は、俺に背を向けて歩き出した。




これで…よかったんだ




俺はずっと

こうなることを望んでたんだから……




よかったんだよ……




俺がそばにいたら


絢音は幸せになんてなれねぇんだから……




こうするしかなかったんだろ…?




なぁ……俺




追いかけたらダメだ




ここで追いかけたら

何もかも…




頭では

わかっていたのに




俺はいつの間にか


走り出していた……―――。