幼なじみ〜first love〜

「…蒼のこと…今までのこと…全部聞いたよ…。蒼は…何も悪くないじゃない…っ!なのに…どうして…?蒼は…自分のせいにして償えばラクになれるの…?ねぇ…蒼ってばぁ…!」




絢音は、地面に泣き崩れた。




「運命だったんだ…これが」




俺は、絢音の身体を持ち上げて、ガードレールに寄りかからせた。




「そんな言葉で片付けないで……」




俺は、絢音の顔を見ることができなかった。




「わざとあんなふうに、あたしを傷つけて…あそこまでして別れるなんて……酷いよ…」




「…普通に別れようって言ったって…おまえ納得しねぇだろ…?」




「どんなふうに言われたって…酷いことされたって…蒼のこと…嫌いになれるわけないじゃん……」




「絢音の中から…俺の記憶を消し去って欲しかった……」




「何でそんなこと言うのぉ…?」




「俺は…もう忘れたよ。絢音とのことは…過去のことだ。二度と逢わなければ…きっといつか全て忘れられるよ……」




「何もなかったみたいに…?そんなの無理だよぉ…何で…?生まれた時からずっと一緒で…いつもそばで笑って泣いて…愛し合った日も…何もかも…全部忘れるっていうの…?」




「……そうだよ」




「最初で最後の恋だって…プロポーズしてくれたことも…?」




「……そう…忘れて」




「蒼は…今、幸せなの…?」




絢音の涙で濡れた顔を、見つめた。