幼なじみ〜first love〜

「…離せよ……」




俺の身体を抱き締める絢音の手を、俺は解こうとするが、




絢音の腕が力強く、なかなか解けない。




「…今日は待とぉって思ってた…。ずっとずっと…蒼を待とぉって……」




絢音は、泣きながら言った。




「蒼…ごめんね……」




俺を抱き締める絢音の腕の力が、更に強くなる…




「…蒼がツラい時……、そばにいてあげられなくて……ごめんね……」




俺は、涙を堪える事で必死だった。




唇が震えた。




「蒼を…ひとりぼっちにしないって…約束したのに……」




「……何も…言うな……」




「蒼…ごめんね……。……好きだよ…っ」






俺だって




好きだよ……誰よりも




絢音を

愛してるよ……






子供だった時みたいに

あの頃のように




心のまま素直に言えたら




どんなに幸せだろう……






“好き”というたった二文字さえ、言えない……




許されない……




俺は

絢音を愛してはいけない……




絢音の幸せを願うならば………―――。