これ以上…

何を失えばいいの?




誰の為に

生きてくの…?




どれほどの痛みを

味わえば




神様は

あたしを許すの…――?




「俺が…絶対におまえを幸せにしたるから……」




遊也の大きな右手が、あたしの頬に触れる。




遊也の顔がそっと近づいてくる…




遊也の息が頬に感じるほどの距離……―――








「………ごめんね、遊也…」




唇と唇が、もう少しで触れる所だった。




遊也の瞳を、真っ直ぐ見つめる……




「あたし…もう二度と、誰かを好きになりたくない…っ」




永遠なんて

どこにもない




人を信じても

裏切られるだけなら




初めから

信じなければいい




もう二度と…




誰かを
傷つけるのも




自分が
傷つくのも




怖いの……―――。




だから…


ごめんね……遊也……