大事な友達と

大事な女の為に




俺ができること……




“絢音を幸せにすること”

たったそれだけ……








さっきまで見えていた

綺麗な白い三日月も




黒い雲に隠され


見上げた夜空は




虚しく

とても悲しい……―――。





「…何もしてやれんで……悪いな……蒼……」




きっと…


絢音は

もっと泣くだろう




蒼は

君を絶対に傷つける




めちゃめちゃに


怖いくらいに




二度と

愛せないくらいに……―――




それがアイツが


蒼が選んだ道




蒼は絢音を


愛しているから