「あのことは、俺も忘れる。だから絢音も忘れろ…。おまえは何も悪くねぇんだから…」




「ごめん…なさ…い…」




「大丈夫だよ…俺が忘れさせてやるから…」




そう言って、蒼はあたしにキスをした。




「俺がどんだけ絢音を愛してるか…わからせてやるよ」




あたしの耳を舐めて

首筋に舌を滑らす




蒼の感触……




忘れてなかった…




「もう泣くな…お姫様っ」




「お姫様…///」




ふざけて笑う蒼は、あたしの身体を軽々と持ち上げて、部屋の中のベッドの上に落とした。




あたしの身体の上に股がり、蒼は、着ていたチェックのシャツを脱いだ。




「絢音…まだ母ちゃんに聞いてないんだ。俺たちのこと…」




「もう…迷わないって決めたから…。これからどんなことがあっても蒼への気持ちは変わらないっ」




例えあたしたちが




愛し合っちゃいけない兄妹だったとしても……




世界中を敵に回しても




あたしは蒼を




愛していくから……