「そばにいてよ…蒼…」




流れ星が流れたら




あたしの願いはひとつだけ




「好きだよ…絢音…」




蒼がそっとあたしの身体を抱き寄せてくれた。




「大好きだよ…蒼…離れたくないよ……」




みっともなくてもいい




重いと思われてもいい




蒼がそばにいてくれるなら




蒼が愛してくれるなら…




「逢いたくて…おまえに逢いたくてさ…戻ってきちゃったんだ…俺」




蒼の指があたしの涙を拭う。




逢いたかったよ…




死ぬほど……あたしだって…




「絢音がツラい時に、そばにいてやれなくて…本当ごめんな…?」




「どぉして…?どぉして蒼が謝るの…?裏切ったのは…蒼を傷つけたのは、あたしなのに…ごめ…んね…っく…ヒッ…」




蒼は何も悪くないの




ごめんね…ごめんね……




「最初聞いた時は…すげぇショックだった…。おまえのことも…遊也のことも信じてたから…」




「ごめん…ね……蒼…」




「でも…俺がそばにいれなかったのが悪いんだ…」




「違うよ…蒼…」




「でも俺…何があっても、おまえのこと嫌いになれねぇんだ」




「…蒼……」




「生まれた時から、俺にとって女の子は…大切にしたいって思う女の子は…おまえだけだから…」




蒼はいつもそうだった




純粋でまっすぐな綺麗な瞳であたしを見つめる




「俺には…絢音しかいないんだよっ」




蒼のその綺麗な瞳を




汚したことを許して……