「蒼に…何がわかるっていうの…?」
聞き取れないぐらいの小さな声で、母ちゃんの身体は震えていた。
「自分さえよけりゃ、俺のことも父ちゃんのことも、絢音の家族も、どうだっていいのかよっ!!」
どうしてだよ…
どうして俺を愛してくれないんだ…
昔からそうだった……
俺は…心の奥でずっと…
母ちゃんに愛されたがってた……―――
「…蒼…私が憎い…?」
母親の愛を知らない………
「俺は……」
言ってはいけない
一言を…俺は…
「俺は……母ちゃんなんか……嫌いだ」
本音ではなかった
大切だよ
好きだよ
母ちゃん
俺はただ愛されたかっただけなんだ…
なのに………
「…私を……殺して……」
聞き取れないぐらいの小さな声で、母ちゃんの身体は震えていた。
「自分さえよけりゃ、俺のことも父ちゃんのことも、絢音の家族も、どうだっていいのかよっ!!」
どうしてだよ…
どうして俺を愛してくれないんだ…
昔からそうだった……
俺は…心の奥でずっと…
母ちゃんに愛されたがってた……―――
「…蒼…私が憎い…?」
母親の愛を知らない………
「俺は……」
言ってはいけない
一言を…俺は…
「俺は……母ちゃんなんか……嫌いだ」
本音ではなかった
大切だよ
好きだよ
母ちゃん
俺はただ愛されたかっただけなんだ…
なのに………
「…私を……殺して……」



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)