幼なじみ〜first love〜

――…真夜中の2時。




見回りの先生たちも寝静まった頃…




あたしは部屋を出て、ホテルの中庭のベンチに座り、星空を眺めていた。




満天の星空…




あたしたちの町よりも、たくさんの星たちが輝く。




夜空が星で明るくなるほど…、あたしはまるで星の世界にいるようだった。




「蒼……ふたつ星…わかんないや…」




あたしたちの町では




ふたつ星…いつも見えてたのに




ここは…たくさんの星たちが輝いてて…紛れて探せないよ




ふたつ星…




探せないよ………。




“あのふたつ星みたいに…いつも蒼くんのそばにいるよ……”




小さい頃


蒼に言った




守れなかった




小さくて大きな


約束……―――。