「よかったな…見つかって」
そう言って蒼は、持ってあげていた栞ちゃんのカバンを彼女に渡した。
「本当にありがとぉ…えっと…」
栞ちゃんは、言葉に詰まる。
「あたし、C組の鈴ヶ森絢音っていうの!」
「…絢音ちゃんね?」
「そう。んでこっちは、同じくC組の水嶋 蒼」
あたしは、蒼を指差して、栞ちゃんに笑顔を向けた。
「蒼くんね…。…二人は…付き合ってるの?」
栞ちゃんの質問に、あたしたちは慌てて答える。
「「ただの幼なじみだよっ!!」」
見事に声が揃った。
そんなにハッキリ否定しなくてもいいじゃん……
「お、幼なじみ…?」
栞ちゃんは、あたしたちの声の大きさに少し引いていた。
「うん、そう…幼なじみなの……あたしたち」
そう言って蒼は、持ってあげていた栞ちゃんのカバンを彼女に渡した。
「本当にありがとぉ…えっと…」
栞ちゃんは、言葉に詰まる。
「あたし、C組の鈴ヶ森絢音っていうの!」
「…絢音ちゃんね?」
「そう。んでこっちは、同じくC組の水嶋 蒼」
あたしは、蒼を指差して、栞ちゃんに笑顔を向けた。
「蒼くんね…。…二人は…付き合ってるの?」
栞ちゃんの質問に、あたしたちは慌てて答える。
「「ただの幼なじみだよっ!!」」
見事に声が揃った。
そんなにハッキリ否定しなくてもいいじゃん……
「お、幼なじみ…?」
栞ちゃんは、あたしたちの声の大きさに少し引いていた。
「うん、そう…幼なじみなの……あたしたち」



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)