“……別れたい理由は、言わないのか?”
「………」
“何も言わねぇのか?”
今…声を出したら
泣いてるのがバレちゃう……
“…何があった?ゆっくりでいいから…話してみろよ…”
蒼…自分だって、お母さんの看病で辛いはずなのに…。
あたしに優しく言うくせに、蒼はあたしに何も言わないんだね。
“…絢音…どうしたんだ…?”
「理由は言えない…」
“そんなんで、はい、別れますって、俺が言うとでも思ってんのか?”
「でもね、あたしたち…別れなきゃいけないの…」
“……別れなきゃいけない?…っていうことは、絢音の意志で別れたいわけじゃないんだな”
「ごめんね…蒼。あたしを想ってくれるなら、理由は聞かないで…」
“…おまえ…まさか知ったのか?”
えっ……―――?
蒼から思いがけない言葉が返ってきた。
「………」
“何も言わねぇのか?”
今…声を出したら
泣いてるのがバレちゃう……
“…何があった?ゆっくりでいいから…話してみろよ…”
蒼…自分だって、お母さんの看病で辛いはずなのに…。
あたしに優しく言うくせに、蒼はあたしに何も言わないんだね。
“…絢音…どうしたんだ…?”
「理由は言えない…」
“そんなんで、はい、別れますって、俺が言うとでも思ってんのか?”
「でもね、あたしたち…別れなきゃいけないの…」
“……別れなきゃいけない?…っていうことは、絢音の意志で別れたいわけじゃないんだな”
「ごめんね…蒼。あたしを想ってくれるなら、理由は聞かないで…」
“…おまえ…まさか知ったのか?”
えっ……―――?
蒼から思いがけない言葉が返ってきた。



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)