幼なじみ〜first love〜


あたしは、遊也の家を後にした。




“ごめんね”

その言葉だけで、あたしの気持ちをわかってくれた遊也。




昨日の雨が嘘のような、白い朝焼けが空に広がっていた。




「…何やってんだろ…あたし…」




その場にうずくまり、昨日の出来事を思い出していた。




愛する人を裏切って

大切な友達まで裏切った




あたしのせいで

みんながバラバラになっていく




結局

自分の弱さのせいだ




あたしは同じ

あの汚い大人たちと同じ




自分を守るために

他人を犠牲にする




そんな汚い大人と同じなんだ




誰も傷つかない愛を

本当の愛と呼ぶ




この世に

本当の愛なんてあるの…?