「それよりケン…何でうち来たんや?」
遊也が聞くと、ケンちゃんは目を合わせずに答えた。
「昨日、飲み会パスするっておまえに電話した後、瑠奈が、美々の家に泣きながら来たんだよ」
あたしと遊也は、顔を見合わせた。
「俺と美々でずっと瑠奈の話聞いててさ…さっき瑠奈を家に送って、そのままここ来たんだ」
瑠奈…ごめんね。あたしのせいで…
「瑠奈とは終わったんや…」
「…瑠奈から聞いたよ。遊也が絢音っち連れて来て、追い出されたって…。おまえら電話しても繋がんねぇから、家来てみたら鍵も開いてたし…そしたら……」
ケンちゃんは、拳を握り締め、床を思い切り殴った。
「遊也…おまえさ、体育祭のとき俺に、“絢音は蒼と幸せでいて欲しい”ってそう言ったよな?あれ嘘だったのかよ?」
「…状況が変わったんや」
「何がだよっ!?最低だよ、おまえ!蒼は友達だろーが!」
「ケンちゃん…遊也を責めないで…。あたしが全部悪いから…」
「そうやって絢音っちはいつも、イイ子ぶって…自分が悪いって言って、悲劇のヒロインぶって、周りの人間を傷つけて振り回してるだけだろーが!」
「ケン!いくらおまえでも、今言ったことは許せへん!絢音に謝りーや」
「遊也…その通りだから…もうやめて…」
ケンちゃんに言われたこと、当たってる。
あたしは最低だ。
「遊也、蒼が遊也の為にしてきたこととか…おまえ忘れたのかよっ!?」
ケンちゃんは、遊也の胸ぐらを掴み、怒鳴りつけた。
「殴るのは…やめて…っ」
ガシッ…――!!
ケンちゃんは、遊也の頬を思い切り殴りつけた。
遊也が聞くと、ケンちゃんは目を合わせずに答えた。
「昨日、飲み会パスするっておまえに電話した後、瑠奈が、美々の家に泣きながら来たんだよ」
あたしと遊也は、顔を見合わせた。
「俺と美々でずっと瑠奈の話聞いててさ…さっき瑠奈を家に送って、そのままここ来たんだ」
瑠奈…ごめんね。あたしのせいで…
「瑠奈とは終わったんや…」
「…瑠奈から聞いたよ。遊也が絢音っち連れて来て、追い出されたって…。おまえら電話しても繋がんねぇから、家来てみたら鍵も開いてたし…そしたら……」
ケンちゃんは、拳を握り締め、床を思い切り殴った。
「遊也…おまえさ、体育祭のとき俺に、“絢音は蒼と幸せでいて欲しい”ってそう言ったよな?あれ嘘だったのかよ?」
「…状況が変わったんや」
「何がだよっ!?最低だよ、おまえ!蒼は友達だろーが!」
「ケンちゃん…遊也を責めないで…。あたしが全部悪いから…」
「そうやって絢音っちはいつも、イイ子ぶって…自分が悪いって言って、悲劇のヒロインぶって、周りの人間を傷つけて振り回してるだけだろーが!」
「ケン!いくらおまえでも、今言ったことは許せへん!絢音に謝りーや」
「遊也…その通りだから…もうやめて…」
ケンちゃんに言われたこと、当たってる。
あたしは最低だ。
「遊也、蒼が遊也の為にしてきたこととか…おまえ忘れたのかよっ!?」
ケンちゃんは、遊也の胸ぐらを掴み、怒鳴りつけた。
「殴るのは…やめて…っ」
ガシッ…――!!
ケンちゃんは、遊也の頬を思い切り殴りつけた。



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)